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MUSICA ARCHE(ムジカ・アルケ)について

MUSICA ARCHEという名称は、「音楽」を意味するラテン語 musica と、「はじまり」「根源」「原理」を意味するギリシャ語 arche に由来しています。ここでいう「アルケー」は、古代ギリシャ哲学において世界の成り立ちを問う中心的な概念であり、タレスやアナクシマンドロスといった哲学者たちが、それぞれの立場からその根源を探究してきました。

私たちはこの言葉に、「音楽の根源に立ち返る」という意志を込めています。

現代において音楽は、多くの場合「音が聞こえること」を前提に語られてきました。しかし本来、音楽とは何なのでしょうか。音を聴くことだけが音楽体験なのでしょうか。見ること、感じること、他者と対話すること――そうした営みの中にも、音楽は立ち現れるのではないでしょうか。

MUSICA ARCHEは、こうした問いを出発点に、音楽のあり方を見つめ直します。私たちは、作品を一方的に届けるのではなく、人と人とのあいだに生まれる関係や対話の中で、音楽がどのように生成されていくのかを大切にしています。そこでは、聴覚に依存しない体験や、多様な感覚をひらく試みも含まれます。

音楽を固定されたものとしてではなく、ひらかれたプロセスとして捉えること。誰もが関わりうる場として再構築すること。MUSICA ARCHEは、調査・研究・実践を通じて、音楽の新たな地平を探求していきます。

音楽の根源へ。
そして、これからの音楽へ。

団体概要

  • 法人番号:
  • 団体名:一般社団法人MUSICA ARCHE
  • 設立:2026年5月1日
  • 代表:萩原昌子
  • 所在地:東京都文京区本郷6丁目26番13号
  • 連絡先:musica.arche@gmail.com

具体的には、以下の取り組みを進めていきます。

・聴覚障害者等が文化芸術を楽しむための調査、研究、及び実践にかかる事業
・聴覚障害者等が文化芸術を楽しむための取り組みに向けたネットワーク事業
・聴覚障害者等の視点を大切にした文化芸術のアクセシビリティにかかる研修事業
・その他、上記に関連する事業

ストーリー

代表の萩原昌子は、九州大学において、
ろう者と音楽の関係をテーマに研究を行ってきた。

音楽は「聞くこと」を前提として発展してきたが、
その枠組みのなかでは捉えきれない体験が存在するのではないか。
その問いから研究を開始した。

これまでの研究では、
ろう者や聴覚障害者の音楽体験を対象に、
視覚、身体感覚、空間、他者との関係性といった要素が、
どのように音楽として認識されているのかを分析してきた。

また、研究と並行して、
文化施設や公演における実践にも関わり、
音に依存しない音楽体験の設計や検討を行ってきた。

こうした取り組みを通して、
音楽を単一の感覚に依存したものとして捉えるのではなく、
複数の感覚や関係のなかで成立するものとして再定義する必要性を認識するに至った。

MUSICA ARCHEは、
その問題意識を社会のなかで実装していくために設立されたものである。

現在も、研究と実践の往還のなかで、
多様な音楽体験の可能性を探り続けている。